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スモールツールガイド マイクロメータ編

出典元:新潟精機株式会社

マイクロメータとは

マイクロメータとは、ノギスと並んで使用頻度の高い測定工具の1つです。

各部の名称

最も一般的な物は、外側マイクロメータです。上図のようにフレーム部分の両端に固定側のアンビルと、スピンドル部が付いたマイクロメータヘッドが配置されています。一般的には回転するシンブル部は、1回転0.5mmの精密なねじ構造となっており、シンブルの円筒部に50等分割の目盛が入っていますので、0.01mmの分解能で測定することができます。シンブルの最後部には、ラチェットストップ(定圧測定装置)が付いていますので、測定圧を一定にすることができます。

マイクロメータの種類

  • 標準マイクロメータ

    一般定な外側測定用。

  • U字形銅板
    マイクロメータ

    銅板の厚み測定に適した形状です。

  • スプライン
    マイクロメータ

    スプラインシャフトの溝径を測定するのに便利な両測定面を細くした形状です。

  • 直進式歯厚
    マイクロメータ

    平歯車・はずば歯車の測定に適した測定子形状です。

  • 直進式ブレード
    マイクロメータ

    測定面がブレードタイプで、丸形状の細溝を測定するのに便利な形状です。

  • 片球面
    マイクロメータ

    片側測定子が球体形状で管の厚さ測定に適しています。

  • ポイント
    マイクロメータ

    ドリルのウェブ直径等のような谷間の測定に便利な形状です。

マイクロメータの読み方

目盛の読み方
目盛りの読み方例

●スリーブ部の上下に目盛が付いています。
●下側が1mm単位の目盛です。上側が1mm単位の中間に目盛が付いていて、0.5mm単位の目盛を表します。
●目盛が読みやすい測定姿勢をとることはもちろんですが、スリーブの目盛線、特に上側の0.5mm線が見えるかどうかで、0.5mmの読み間違いをすることがしばしばありますのでご注意ください。

※上記の測定者や視差による読み違いを少なくするために、カウントマイクロメータやデジタルマイクロメータの普及率が高くなってきています。

マイクロメータの使い方

デジタルマイクロメーターでの測定例

被測定物をアンビル(固定側)とスピンドルに挟んで、シンブルを右回りに回転させます。最後の締め込みは、ラチェットストップを1~3回空転させて計測します。
※ラチェットストップを使用することで一定の測定圧を加えることができます。

各部の名称

マイクロメータの調整

0点の合わせ方(0-25の場合)
  • 測定面をきれいにする。

    被測定物に当たるアンビルとスピンドルの両端測定をきれいにします。両測定面の間にきれいな紙を1枚軽く挟んで、紙をそのまま引き、最後に測定面を開いて、紙を取ります。
    ※紙の種類によっては端にホコリなどが付着しやすいため、紙をそのまま引き抜くことは避けてください。

  • ラチェットを回す。

    この時のねじの締め加減(測定圧)を重要です。右端のラチェットを1~3回空転させます。

  • クランプする。

    写真では、0目盛が約5μmズレていますので、このズレを修正する必要があります。まずはこの位置でスピンドルを固定するためにクランプします。

  • キースパナを入れる。

    クランプが付いている反対側(裏側)のスリーブ部には、穴が空いています。その穴にキースパナを入れて、0点を調整します。スパナを確実に穴に入れてから回さないと、スパナが外れて目盛面にキズを付けてしまいます。注意してください。

  • 0点が合う。

    これで0点が合いました。目盛を読む時の目の位置は、目盛の真上からです。斜めから読むと、2~3μm程度の誤差が生じてしまいます。

  • 総合精度を確認する。(マイクロメータスタンドを使って保持)

    ※ねじ利用の測定器のため、ねじ自体のピッチ誤差が生じることもあります。そのため0点が合致しただけでは安心できません。
    マイクロメータスタンドにマイクロメータを保持します。

  • 総合精度を確認する。(ブロックゲージを挟む)

    ブロックゲージを挟み、ブロックゲージの呼び寸とマイクロメータの目盛表示が一致していることを確認します。これで総合精度確認は完了です。

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