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トルクレンチの正しい使い方

トルクレンチとは

トルクレンチとは / オーバートルクの危険性 / オーバートルクや事故の原因 / トルクレンチの使い方 / トルクレンチ使用時の注意点と管理方法について / オススメのトルクレンチ / 正しくトルクレンチを使おう
ご存知の方も多いと思われますが、トルクレンチとはネジの締め付けトルクを測ったり、ボルトやナット等の部品をねじ規定のトルク値で締め付けたりするのに使われる作業用・測定用工具です。
トルクとはボトルやナット等を締める際、レンチを回すのに必要な力(回転力)を意味します。
バイクや自動車のタイヤには規定のトルクが設定されています。
トルクレンチは作業者によらず一定のトルクで締め付けができる便利な工具のため、またディーラーや整備場での車やバイクのメンテナンスからメーカーでの生産まで広く利用されています。

トルクレンチの種類

●ダイヤル型・・・トルクの変化量が目盛り上で確認でき検査用として主に使われる
●プリセット型(※)・・・あらかじめ設定しておいたトルク値までくると「カチッ」と音と、手に軽いショックがくる(※プリセットともいいます)
●デジタル式・・・トルク値をデジタルで表示し、設定したトルク値までくると音と光で知らせる
●プレート型・・・シンプルな構造で摩耗部分が少なく検査用として主に使われる

自動車のタイヤにも規定のトルクが設定されています。
今回は、自動車のタイヤ交換で使用するトルクレンチを主に述べさせていただきます。

オーバートルクの危険性

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トルクレンチを使用する際に大切なことは「締め付け過ぎない」ことです。
締め付けがゆるい場合は、ナット等の部品が緩みタイヤがガタガタし、最悪の場合タイヤが外れる可能性があることは想像に容易いと思います。
では逆に実際タイヤ交換時に適正なトルク値以上に締めてしまうとどのようなことが起こるのでしょうか?
規定を超えるトルク値で部品を締め付けることを「オーバートルク」といいます。
オーバートルクになった場合、例えばナット部分が破損したリ、ネジ山がつぶれたり、ボルト部分が伸びてきってしまうことがあります。

尚、国土交通省の発表(※)によるとホイール・ボルトの折損による車輪脱落事故は平成15年4月から平成29年3月末までに523件発生しており、平成20年4月には東名高速自動車道でホイール・ボルト折損により脱落したタイヤが対向してきたバスに衝突し、バスの運転者が死亡した事故が発生しています。
大型車の車輪脱落事故は、タイヤ脱着後短い間に発生する傾向にあります。また、夏用タイヤと冬用タイヤを交換する時期に発生する傾向にあります。
引用元:国土交通省 締め付けがゆるい場合だけでなく、締め付けすぎる場合も危険が潜んでいます。
トルクレンチを正しく使い、トルク管理を正しく行いましょう。

オーバートルクや事故の原因

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上記に記載した事故の主な発生原因は、ホイール・ナットの締め付け不足、過剰締め付け、一定走行後の増し締めの未実施、日常点検整備での確認不足、ホイール・ボルト等の誤組(スチールホイールにアルミホイール用のボルトを使用する等)と推定されています。
それに加え、ボルト・ナットの締め付け対する危険認識が少ないのも事実です。

車を運転する以上、トルクレンチについての正しい知識を知っておかなければいけません。

尚、タイヤ交換時のホイールナット締め付けトルクは、メーカーによっても違いはありますが、大体の軽自動車は90N.m程度、普通車で105N.m程度となっています。
これは車両整備で必要とされる締め付けトルクの中でも最大クラスになります。
尚、大型車両は370~660N.mのトルク値を設定できる物が必要です。

トルクレンチの使い方

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それではトルクレンチ(プリセット型)の使用方法を簡単にご説明します。
トルクレンチの各部名称
1.ロックツマミを左に回してロックを解除します。
トルクレンチの使い方1
2.グリップを回して締め付けたいトルク目盛りに合わせます。
右に回すとトルク値は大きくなり、左に回すとトルク値は小さくなります。
副目盛りの1目盛りは1N・m、0から0まで半回転で5N・mです。
トルク値は主目盛りプラス副目盛りの合計になります。

トルクレンチの使い方2
トルクレンチの使用例1
3.ロックつまみを右に止まるまで回して、グリップをロックします。
トルクレンチの使い方3
4.ドライブ角にボルト・ナットのサイズに合ったソケットを差し込みます。
5.回転方向切替レバーを任意方向に寄せます。
トルクレンチの使い方5
6.ボルト・ナットにソケットをしっかり差し込み、設定値まで締め付けます。
このタイプは「カチッ」という音と、手への軽いショックと共にヘッドの角度が変わり、締め付け完了を確認できます。
それ以上レンチを回すと締めすぎの状態になりますのでご注意下さい。

トルクレンチ使用時の
注意点と管理方法について

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トルクレンチは精密な工具です。使い方を誤ると正確なトルク値で締め付けることができません。
プリセット型のトルクレンチであれば、「カチッ」となった時が設定したトルク値に達したときなので、それ以上回して締め過ぎるということが無いようにしましょう。
また、トルクレンチは締め付け作業に使う工具のため、逆方向に回して緩める作業に使うことは厳禁です。

トルクレンチを使用しないときはケース等に入れ、埃や高温・多湿を避け保存しましょう。
また、正しいトルク値で部品の締め付けが行えるように、定期的に校正を行い精度を確認することをオススメします。

オススメのトルクレンチ

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小型酸素モニター

プレセット型トルクレンチ

ボルト、ナットの所定トルク値での正確な締め付け作業が可能です。
カチッという音と、手への軽いショックと共にヘッドの角度が変わり、締め付け完了を確認できます。
小型酸素モニター

デジタルトルクレンチ

デジタル表示で正確、高精度なトルク管理が可能で、しかも操作が簡単です。

正しくトルクレンチを使おう

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タイヤ交換をトルクレンチで行えば、ナットやネジといったタイヤ・ホイールに関係する部品を長持ちし、快適・安全に運転できるというメリットがあります。
また、これらのツールを使用しタイヤの管理を行えば、ナットの緩みを防ぐことができ、車輪脱落事故を未然に防ぐことも可能です。

しかし、どのツールもそうですが、間違った使い方をすると使っている意味がなくなってしまいます。
使い方が不安な場合は取扱説明書をしっかりとお読み頂き、再度確認してから作業を行いましょう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。