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Obatala Sciences社と同社の技術・製品

2022年8月30日
本コーナーでは、アズワン(株)が販売している商品について、コンセプトや技術的な背景を中心に、できるだけ分かり易く説明したいと考えています。今回は、最近販売を始めたObatala Sciences 社の商品を紹介します。

    Obatala Sciences 社はどのような会社ですか?

  • 再生医療研究や創薬研究に用いられるヒト脂肪組織構築キットやヒト脂肪組織由来間葉系幹細胞等の開発、製造、販売を行う、米国ルイジアナ州ニューオリンズにあるバイオベンチャー企業です。再生医療研究で30年以上のキャリアを持つ、Jeffley Gimble 博士らにより設立されました。
  • 西アフリカの神話には、Obatala という名前のヒトの体を創造する神が登場します。Obatala Sciences は、その神の名にちなんで名付けられ、ヒト細胞を用いた精密な組織モデル構築を目指しています。

どのような商品がありますか?

  • ObaGel は、ヒト由来の3次元細胞培養用細胞外マトリクス、スキャフォルドです。マウス由来に比べ、培養細胞の回収率が高く、またスフェロイド形成も容易です。
  • ObaCell Adipose-On-A-Chip は、脂肪組織を構築できるキットです。ObaGel、脂肪細胞、培地からなります(下図参照)。 白色脂肪組織を構築できるキット(WAT-on-a-chip)と、褐色脂肪組織を構築できるキット(BAT-on-a-chip)という、脂肪細胞が異なる2種類のキットがあります。
  • 成人脂肪組織由来間葉系幹細胞、成人Stromal Vascular Fraction(SVF) 細胞、成人骨髄系幹細胞、成人皮膚線維芽細胞が品揃えされています。商品には、性別、年齢、BMI、組織取得部位の情報が添付されています。
  • ヒト由来のObaGelや各種細胞は、Western IRB の承認を受けた手順に従ってインフォームドコンセントを得て取得されています。
  • 間葉系幹細胞の維持培地(StromaQual)、間葉系幹細胞からの脂肪細胞、骨細胞、軟骨細胞への分化培地(AdipoQual、OsteoQual、ChondroQual)も商品化されています。

ObaGel はどのような培養条件でゲル化しますか? また保存できますか?

  • ゲル化は、培養温度と培養細胞の状態に依存します。37℃で培養すると、増殖する細胞から放出される酵素により架橋が始まり、通常は6-12時間で固まります。
  • 早くゲル化したい場合は、コンパニオン商品であるObaVate の使用を勧めています。
  • ObaGel による3次元培養での細胞の生存率は、90-95%です。
  • 3ヶ月以上保存する場合は-80℃のフリーザーでの保存を勧めています(保存可能期間は1年)。3ヶ月以内の使用であれば、-20℃のフリーザーの保存でも構いません。ObaGel をすぐに使用する場合は、使用前に少なくとも24時間は4℃の冷蔵庫に置いてから使用ください。
  • ObaGel に関するFAQは、ウェブサイトで紹介されています。

ObaGel を使用した論文はありますか?

  • 2014年からの51報の論文がウェブサイトで紹介されています。最近3年間では、2021年9報、2020年12報、2019年7報の論文が紹介されています。
ライター:AS ONE International Inc.の技術アドバイザー

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