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Ebba Biotech社と同社の技術・製品

2022年2月3日
本コーナーでは、アズワン(株)が販売している商品について、コンセプトや技術的な背景を中心に、できるだけ分かり易く説明したいと考えています。今回は、最近販売を始めたEbba Biotech 社の商品を紹介します。

    Ebba Biotech 社はどのような会社ですか?

  • 2016年に設立された、スウェーデンのストックホルム近郊にあるバイオベンチャー企業です。
  • カロリンスカ研究所のAgneta Richter-Dahlfors 教授らが開発した、オプトトレーサーという蛍光標識試薬を開発、販売しています。

オプトトレーサーとはどういったものでしょうか?

  • オプトトレーサーは、カロリンスカ研究所、リンショーピング大学、スウェーデン王立 工科大学での最先端ナノサイエンス研究により開発された、オリゴチオフェン骨格を有する新規な蛍光標識化合物です。
  • オプトトレーサーは、アミロイドなど特定の生体物質と特異的に結合し、励起光により蛍光を発光します。これにより、蛍光顕微鏡や分光光度計を用いて、リアルタイムに特定の生体物質の検出や追跡、定量ができます。オプトトレーサーには、Amytracker、Carbotrace、EbbaBiolight の3種類の商品群があります。

Amytracker について詳しく教えてください。

  • Amytracker は、アミロイドに特異的に結合する蛍光標識化合物です。アミロイドやアミロイドを含んだ凝集体に結合し、励起光により蛍光を発光します。組織切片でのアミロイド凝集体の検出や分光光度計を用いた溶液中のアミロイドの定量に用いることができます。
  • Amytracker には毒性がなく、細胞培養により簡単に細胞内に取り込まれますので、ライブセルイメージングにより経時的な追跡を行うこともできます。光及び熱に対し耐性もあります。Amytrackerには、発光する蛍光波長が異なる5種類(Blue: 480nm 、Green: 520nm、Yellow: 540nm、Orange: 630nm、Red: 680nm)の品揃えがあります(下図参照)。
  • Amytracker を用いた論文、使用方法及び利用者の声(Testimonial)は、下記サイトで紹介されています。Amytracker – Ebba Biotech AB

Carbotrace について詳しく教えてください。

  • Carbotrace は、多糖構造体に特異的に結合する蛍光標識化合物です。植物等の多糖構造体を破壊することなく、特異的に検出することができます。
  • 下図は、Agneta Richter-Dahlfors 教授らによって行われた実験結果を表したものです(Cellulose, 26, 4253-4264, 2019)。Carbotrace680は、発光する蛍光波長の違いにより、グルコースのα結合(澱粉)とβ結合(セルロース)を識別できることが分かります。
  • Amytracker と同様に、Carbotrace も発光する蛍光波長が異なる5種類(青、緑、黄、橙、赤)の品揃えがあります。Carbotrace を用いた論文、使用方法及び利用者の声(Testimonial)は、下記サイトで紹介されています。Carbotrace – Ebba Biotech AB

EbbaBiolight について詳しく教えてください。

  • EbbaBiolight は、バクテリアやバクテリアが産生するバイオフィルムに特異的に結合し、蛍光標識します。これにより、抗体等を用いずに、バクテリアやバイオフィルムを検出することができます。
  • EbbaBiolight には毒性がないので、培地に加えることにより、バクテリアの増殖やバクテリアによるバイオフィルムの産生を経時的に追跡することができます。EbbaBiolight も光や熱に対し耐性があります。
  • EbbaBiolightも、発光する蛍光波長の異なる5種類(青、緑、黄、橙、赤)の品揃えがあります。また、EbbaBiolight を用いた論文、使用方法及び利用者の声(Testimonial)は、下記サイトで紹介されています。EbbaBiolight – Ebba Biotech AB
  • Agneta Richter-Dahlfors 教授らによる、EbbaBiolightを用いたサルモネラ菌のバイオフィルム産生のリアルタイムモニタリングに関する論文が最近発表されています( Biofilm. 2021 Nov 13;3:100060. doi: 10.1016/j.biofilm. 2021. 100060)。
  • 下図は、ケンブリッジ大学 David Summers 博士の研究グループにより、大腸菌によるバイオフィルムの産生を、EbbaBiolight 680 を用いて、蛍光顕微鏡により経時的に検出した結果です(Ebba Biotech社ウェブサイトTestimonial より転載)。
ライター:AS ONE International Inc.の技術アドバイザー

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