HOME 【図解あり】水中ポンプの選び方:用途・水質・仕様別で失敗しない選び方を解説
【図解あり】水中ポンプの選び方:用途・水質・仕様別で失敗しない選び方を解説
「庭の水やりをもっと楽にしたい」「お風呂の残り湯を有効活用したい」「急な浸水に備えたい」… そんな時、頼りになるのが水中ポンプです。しかし、いざ選ぼうとすると、種類が多くてどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。この記事では、「水中ポンプ 選び方」で悩むあなたのために、用途や仕様に合った一台を見つけるためのポイントを、AXEL掲載品の選定表を交えながら分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたも自信を持って水中ポンプを選び、水まわりの作業をスマートにこなせるようになります。
- 1.水中ポンプとは?その役割と種類
- 2.水中ポンプ選びで失敗しないための5つのポイント
- 3.水中ポンプ 選定表(AXELカテゴリ掲載品)
- 4.まとめ:最適な水中ポンプを選んで、水まわりの悩みを解決しよう
水中ポンプとは?その役割と種類
水中ポンプは、その名の通り水中に設置して使用するポンプであり、様々な用途で活躍します。種類が多く、仕様も多岐にわたるため、適切なものを選ぶにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。水中ポンプの基本的な役割、用途別・水質別の種類を理解することが、選定の第一歩となります。
水中ポンプの基本的な役割
水中ポンプは、水を汲み上げたり、移送したり、循環させたりするための機械です。水中に直接沈めて使用するため、陸上ポンプとは異なるいくつかのメリットがあります。例えば、ポンプ本体が水中で冷却される構造ですが、連続運転の可否は機種によって異なります。また、一般に呼び水(ポンプ内部に事前に水を満たす作業)が不要で、適切に設置・接続すれば運転を開始できる手軽さも特徴です。水中に設置されるため、運転時の騒音や振動が外部に伝わりにくい場合があります。庭の水やりから、お風呂の残り湯の再利用、地下室の浸水対策、池や水槽の水の入れ替えまで、私たちの生活の様々な場面で役立っています。用途別!水中ポンプの種類
水中ポンプは、その使用目的や扱う水の性質によって、いくつかの主要な種類に分けられます。それぞれのポンプがどのようなシーンで活躍するのかを理解することで、ご自身の用途に適した一台を見つける手助けとなります。-
清水用水中ポンプ
: 製品仕様で定められた清水を扱うポンプです。 -
汚水用水中ポンプ
: 製品仕様で許容された泥や異物を含む水を扱うポンプです。 -
海水用水中ポンプ
: 塩分を含む海水を扱うための特殊なポンプです。 -
小型水中ポンプ
: コンパクトで持ち運びやすく、手軽に使えるポンプです。
清水用水中ポンプ
清水用水中ポンプは、その名の通り、泥や固形物がほとんど含まれない「きれいな水(清水)」の汲み上げや排水、循環を目的としたポンプです。製品が対象の水質に対応している場合の用途としては、庭の散水、家庭菜園への水やり、お風呂の残り湯を洗濯や掃除に再利用する際、プールや池の水を入れ替える時などが挙げられます。比較的シンプルな構造で、扱いやすいモデルが多く、家庭での利用に適しています。選定時には、必要な吐出量や揚程(水を押し上げる高さ)を確認することが重要です。汚水用水中ポンプ
汚水用水中ポンプは、製品仕様で許容された泥や異物などが混じった「汚れた水(汚水)」を扱うために設計されたポンプです。一般的な清水用ポンプでは詰まってしまうような水にも対応できるよう、固形物通過径が大きい構造や、耐久性の高い素材が採用されている機種があります。雨水が溜まった場所からの排水、地下室やガレージの浸水対策、工事現場での排水作業、農業用水の移送、浄化槽の移送などに使用される機種があります。選ぶ際は、対応可能な固形物の最大サイズ(固形物通過径)や、ポンプの耐久性を確認することが非常に重要です。海水用水中ポンプ
海水用水中ポンプは、塩分を含む「海水」を扱うことに特化したポンプです。海水は塩分によって金属が腐食しやすいため、通常のポンプでは腐食や故障につながる可能性があります。このため、海水用水中ポンプは、ポンプ本体や主要部品に耐腐食性に優れた素材(ステンレス、チタン、樹脂など)を使用しているのが特徴です。漁業での生け簀の水の循環、養殖場での利用、海水浴場や港湾施設での排水作業など、海水に触れる環境での使用に適しています。長期的に安全に利用するためには、耐塩害性のある製品を選ぶことが重要です。小型水中ポンプ
小型水中ポンプは、その名の通りコンパクトな設計が特徴で、手軽に持ち運びや設置ができる利便性の高いポンプです。家庭用から業務用まであり、限られたスペースでの使用や、一時的な排水・給水作業に適しています。例えば、家庭菜園の小さな貯水槽からの水やり、水槽の水の循環や入れ替え、非常時のちょっとした排水、製品仕様に適合する範囲での簡易的な給排水などに活用できます。DC12Vなどのバッテリー電源で稼働するタイプもあり、電源がない場所でも使用できる選択肢があります。流量や揚程は機種によって異なるため、仕様を確認する必要がありますが、その手軽さから幅広いシーンで重宝されています。
水中ポンプ選びで失敗しないための5つのポイント
水中ポンプを選ぶ際には、使用目的・用途、使用可能な水質・流体、流量・吐出量、揚程、電源と接続・口径の5つの点を考慮することが非常に重要です。これらのポイントを一つずつ確認することで、用途や条件に適した一台を選びやすくなります。
例えば、庭の散水であればある程度の流量が必要ですが、水槽の水をゆっくりと循環させるだけなら少量の流量で十分です。必要な流量が不足していると、作業に時間がかかりすぎたり、目的を達成できなかったりすることがあります。逆に、過剰な流量のポンプを選ぶと、無駄な電力消費やコスト増につながる場合があるため、用途に合わせた適切な流量のポンプを選ぶことが重要です。
揚程には「全揚程」と「実揚程」があります。実揚程は吸水面から吐出面までの垂直距離で、全揚程は実揚程に配管などで生じる損失を加えたものです。実際に水を送る際には、配管の長さや曲がり、摩擦などによる抵抗(配管抵抗)によって、必要となる全揚程が大きくなります。例えば、お風呂の残り湯を2階の洗濯機まで汲み上げる場合、垂直方向の高さだけでなく、ホースの長さや経路も考慮して揚程を選ぶ必要があります。配管損失を含む必要全揚程と吐出量を満たすポンプを選ぶことが、失敗しないためのポイントです。
また、ポンプの吐出口の口径が、接続したいホースや配管のサイズと合うかどうかも重要な確認ポイントです。口径が合わないと、別途変換アダプターが必要になったり、最悪の場合は接続できなかったりすることもあります。購入前に使用するホースのサイズを確認し、適切な口径のポンプを選ぶか、対応するアダプターが付属しているかを確認しておきましょう。
1. 使用目的・用途を明確にする
水中ポンプを選ぶ上で最も大切なのは、何のために使うのか、その「目的」をはっきりとさせることです。庭の水やり、お風呂の残り湯の再利用、池の水の入れ替え、地下室の浸水対策など、具体的な使用シーンによって適したポンプの種類は大きく異なります。例えば、少量の水を汲み上げるだけなら必要な揚程などを満たす小型ポンプが候補になりますが、大量の雨水を素早く排水したい場合は、より強力なポンプが必要です。目的を明確にすることで、必要な機能や性能が絞り込まれ、無駄な出費や性能不足による後悔を防ぐことができます。2. 使用可能な水質・流体を確認する
水中ポンプは、対応できる水質がそれぞれ異なります。大きく分けて「清水用」「汚水用」「海水用」などがあり、誤った水質で使うとポンプの故障や性能低下の原因となります。-
清水用水中ポンプ
:きれいな水(庭の水やり、お風呂の残り湯、池の水の循環など)に適しています。 -
汚水用水中ポンプ
:製品仕様で許容された泥や異物を含む水(雨水の排水、工事現場の排水など)に対応する機種があります。 -
海水用水中ポンプ
:塩分に強い素材で作られており、海水の汲み上げや排水に使用されます。
3. 必要な流量・吐出量を把握する
流量(吐出量)とは、ポンプが単位時間あたりにどれくらいの水を汲み上げ、排出できるかを示す量のことです。一般的には「L/min(リットル/分)」や「L/h(リットル/時)」で表記されます。例えば、庭の散水であればある程度の流量が必要ですが、水槽の水をゆっくりと循環させるだけなら少量の流量で十分です。必要な流量が不足していると、作業に時間がかかりすぎたり、目的を達成できなかったりすることがあります。逆に、過剰な流量のポンプを選ぶと、無駄な電力消費やコスト増につながる場合があるため、用途に合わせた適切な流量のポンプを選ぶことが重要です。
4. 揚程(水を押し上げる力)を理解する
揚程とは、ポンプが水をどれくらいの高さまで押し上げられるかを示す能力のことです。単位は「m(メートル)」で表されます。水中ポンプを選ぶ際には、この揚程が非常に重要になります。揚程には「全揚程」と「実揚程」があります。実揚程は吸水面から吐出面までの垂直距離で、全揚程は実揚程に配管などで生じる損失を加えたものです。実際に水を送る際には、配管の長さや曲がり、摩擦などによる抵抗(配管抵抗)によって、必要となる全揚程が大きくなります。例えば、お風呂の残り湯を2階の洗濯機まで汲み上げる場合、垂直方向の高さだけでなく、ホースの長さや経路も考慮して揚程を選ぶ必要があります。配管損失を含む必要全揚程と吐出量を満たすポンプを選ぶことが、失敗しないためのポイントです。
5. 電源・周波数・相数と接続口径を確認する
水中ポンプの電源方式は、家庭用コンセントで使える「AC100V」、単相・三相200V、車載バッテリーなどから給電する「DC12V」などがあります。使用したい場所の電圧・周波数・相数が適合し、安定して電源が確保できるかを確認しましょう。屋外での使用や電源がない場所では、バッテリー式のDCポンプが選択肢になります。また、ポンプの吐出口の口径が、接続したいホースや配管のサイズと合うかどうかも重要な確認ポイントです。口径が合わないと、別途変換アダプターが必要になったり、最悪の場合は接続できなかったりすることもあります。購入前に使用するホースのサイズを確認し、適切な口径のポンプを選ぶか、対応するアダプターが付属しているかを確認しておきましょう。
水中ポンプ 選定表(AXELカテゴリ掲載品)
以下の表は、AXELカテゴリに掲載されている水中ポンプの例を基に、選定の参考となる情報をまとめたものです。
まず、「AXEL 掲載の主用途・使用表現」の列で、ご自身の目的(例:散水、お風呂の残り湯再利用、排水など)と合致するポンプを探します。次に、「使用可能水質・対応流体」で、汲み上げたい水の種類(清水、汚水、海水など)に対応しているかを確認してください。
さらに、「流量・吐出量」と「揚程」の項目は、必要な吐出量と全揚程の組合せを満たしているかを確認する上で非常に重要です。例えば、高低差や長い配管による損失が大きい場合は必要全揚程を満たすもの、短時間で大量の水を移動させたい場合は必要な流量を満たすものを選びます。「接続・口径表現」は、お手持ちのホースや配管と適合するかを確認するために必要です。最後に「電源」で、使用場所の電源環境(AC100Vコンセントか、DC12Vバッテリーかなど)に合うものを選びましょう。これらの項目を照らし合わせることで、用途に適した製品を絞り込むことができます。
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| 4-2711-11 | 3-8561-01 | 1-4213-01 | 65-1969-78 | 64-9482-54 | |
| 画像 | ![]() |
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| 商品名 | 水中ポンプ(淡水・海水両用、水中専用) コンパクトオン300NEW 50Hz 1020280 | 小型水中ポンプ iL280P | 水中ポンプ 50Hz FP-10S-50(50Hz) | HiKOKI 水中ポンプ 50Hz AP150-50HZ | 清水用水中ポンプ ポンディ 口径25ミリ 50HZ YK-525 |
| 4-2711-11 | 流量調節機能、スキマーは水面に浮くゴミや油膜を取り除きます | 水中ポンプ(淡水・海水両用、水中専用) | 淡水・海水両用 | 流量(可変式):170~300L/h | 最大揚程:0.6m |
| 3-8561-01 | 完全潜水が可能、連続運転が可能 | 小型水中ポンプ | 清水、海水、軽油 | 最大流量:18L/min | 揚程:9.7m |
| 1-4213-01 | 水専用ポンプ、ポンプを水中に入れてコンセントに差し込むだけの簡単操作 | 水中ポンプ | 水専用ポンプ | 吐出量:30L/min(at5m) | 最大揚程:6.0m |
| 65-1969-78 | 一般家庭の散水、給・排水用 | 水中ポンプ | 一般家庭の散水、給・排水用 | 吐出量:15L/min | 全揚程:9m |
| 64-9482-54 | 家周りの散水、お風呂の残り湯を再利用 | 清水用水中ポンプ | 清水用、使用可能水質:清水 | 吐出量:95L/min | 全揚程:9.5m |
| 4-2711-11 | 流量調節機能、スキマーは水面に浮くゴミや油膜を取り除きます | 水中ポンプ(淡水・海水両用、水中専用) | 淡水・海水両用 | 流量(可変式):170~300L/h | 最大揚程:0.6m |
| 3-8561-01 | 完全潜水が可能、連続運転が可能 | 小型水中ポンプ | 清水、海水、軽油 | 最大流量:18L/min | 揚程:9.7m |
| 1-4213-01 | 水専用ポンプ、ポンプを水中に入れてコンセントに差し込むだけの簡単操作 | 水中ポンプ | 水専用ポンプ | 吐出量:30L/min(at5m) | 最大揚程:6.0m |
| 65-1969-78 | 一般家庭の散水、給・排水用 | 水中ポンプ | 一般家庭の散水、給・排水用 | 吐出量:15L/min | 全揚程:9m |
| 64-9482-54 | 家周りの散水、お風呂の残り湯を再利用 | 清水用水中ポンプ | 清水用、使用可能水質:清水 | 吐出量:95L/min | 全揚程:9.5m |
選定表の活用法:あなたに合うポンプの見つけ方
上記の選定表は、さまざまな水中ポンプの主要な特徴を一覧で比較するために役立ちます。ご自身の用途に適したポンプを見つけるためには、以下のポイントに注目して表を読み解きましょう。まず、「AXEL 掲載の主用途・使用表現」の列で、ご自身の目的(例:散水、お風呂の残り湯再利用、排水など)と合致するポンプを探します。次に、「使用可能水質・対応流体」で、汲み上げたい水の種類(清水、汚水、海水など)に対応しているかを確認してください。
さらに、「流量・吐出量」と「揚程」の項目は、必要な吐出量と全揚程の組合せを満たしているかを確認する上で非常に重要です。例えば、高低差や長い配管による損失が大きい場合は必要全揚程を満たすもの、短時間で大量の水を移動させたい場合は必要な流量を満たすものを選びます。「接続・口径表現」は、お手持ちのホースや配管と適合するかを確認するために必要です。最後に「電源」で、使用場所の電源環境(AC100Vコンセントか、DC12Vバッテリーかなど)に合うものを選びましょう。これらの項目を照らし合わせることで、用途に適した製品を絞り込むことができます。
まとめ:最適な水中ポンプを選んで、水まわりの悩みを解決しよう
これまでの解説で水中ポンプの選び方に関する理解が深まったことでしょう。用途に適した水中ポンプを選び、効率や安全性に配慮して作業を進めるために、主要な選定ポイントを再確認しましょう。
選び方のポイント再確認
水中ポンプを選ぶ際に重要な5つのポイントを再確認することで、あなたの用途に適した製品を絞り込みやすくなります。-
使用目的・用途を明確にする
: 庭の水やり、お風呂の残り湯活用、排水作業など、何のためにポンプが必要なのかを具体的に考えましょう。 -
使用可能な水質・流体を確認する
: 清水、汚水、海水など、汲み上げたい水の性質に合わせて適切なポンプを選びます。誤った水質で使うと故障の原因になります。 -
必要な流量・吐出量を把握する
: 「どれくらいの水を」「どれくらいの速さで」送りたいかを明確にし、適切な能力を持つポンプを選びましょう。 -
揚程(水を押し上げる力)を理解する
: ポンプから水を送りたい場所までの高低差と配管損失を考慮し、必要吐出量での全揚程を満たすか確認することが重要です。 -
電源と接続・口径を確認する
: 設置場所の電圧・周波数・相数(AC100V、DC12Vなど)と、接続したいホースの口径に合うかを確認してください。












