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流量計の選び方_用途・流体別_完全ガイド

 
「うちのラインに最適な流量計はどれだろう?」「種類が多くて、どう選べばいいか分からない…」
このようなお悩みをお持ちの技術者の方、必見です。流量計は、生産効率、品質管理、コスト、安全性に直結する重要な計測機器です。しかし、その種類は多岐にわたり、用途や流体、設置環境によって最適な機種が異なります。この記事では、流量計の基本的な種類から、失敗しないための選定基準、そして具体的な製品例まで、分かりやすく徹底解説します。この記事を読めば、あなたの用途にぴったりの流量計を選ぶための判断材料が整理できます。
流量計の基本イメージ

流量計とは?基本を理解しよう

流量計の重要性

流量計は、製造プロセスや研究開発、設備管理など、多岐にわたる産業分野で不可欠な計測機器です。液体、気体、蒸気といった流体の流れを測定・管理することで、生産効率の向上、製品品質の安定化、そして原材料のコスト管理に直接貢献します。また、異常な流量を早期に検知することで、プラントの安全性確保や環境負荷の低減にも重要な役割を果たします。適切な流量計を選定することは、これらの目標達成に寄与するため、非常に重要なプロセスと言えるでしょう。

流量計の基本的な種類と原理

流量計は、測定対象となる流体の種類(液体、気体、蒸気)、流量範囲、温度、圧力、そして求められる精度など、さまざまな条件に応じて多種多様な原理と構造を持っています。大きく分けると、流体の体積を測定する「体積流量計」と、質量を測定する「質量流量計」があり、さらにそれぞれの原理によって「電磁流量計」「超音波流量計」「差圧式流量計」「コリオリ式質量流量計」「渦流量計」「サーマルマスフローメーター」といった種類に分類されます。それぞれの流量計は異なる測定原理に基づいており、特定の用途や環境下でその真価を発揮します。

流量計選定の前に確認すべき重要項目

流量計を選定する際には、単に流量を測るだけでなく、その用途や環境に合わせた適切な機種を選ぶことが重要です。ここでは、流量計選びで失敗しないために、事前に確認すべき重要な項目を詳しく解説します。

測定対象流体(気体・液体・蒸気)

流量計を選定する上で最も基本的な要素が、何を測るのかという「測定対象流体」です。流体が気体、液体、蒸気のいずれであるかによって、適した流量計の種類が大きく異なります。例えば、液体に適した流量計が気体には使えない、あるいはその逆というケースも少なくありません。まずは、対象流体の種類を明確にすることが選定の第一歩となります。

流量範囲と精度

次に重要なのが、測定したい「流量範囲」と「精度」です。流量計にはそれぞれ測定できる最小流量から最大流量までの範囲が定められています。実際の運用で測定が必要な流量がこの範囲内に収まっているかを確認することが不可欠です。また、どの程度の誤差まで許容できるかという「精度」も重要なポイントです。高精度が求められるプロセスでは高価な流量計が必要となる場合もありますが、そこまでの精度が不要な場合はオーバースペックとなり、無駄なコストが発生する可能性もあります。目的に応じた適切な範囲と精度を見極めましょう。

流体の物性(粘度、密度、腐食性、温度、圧力)

測定対象流体の物理的・化学的特性、すなわち「物性」も流量計の選定に大きく影響します。
  • 粘度: 液体の場合、粘度が高いと特定の流量計(例:渦流量計)では正確な測定が難しくなることがあります。

  • 密度: 方式によっては、質量流量や体積流量の換算・補正を行う場合、流体の密度変動が測定結果に影響することがあります。

  • 腐食性: 強酸や強アルカリなどの腐食性流体の場合、流量計の材質が侵食されないかを確認する必要があります。

  • 温度・圧力: 高温・高圧下で使用する場合、流量計がその環境に耐えうる設計であるか、また測定原理が高温・高圧の影響を受けにくいかを確認することが重要です。

これらの物性を考慮しないと、測定不良や機器の早期劣化、さらには安全性の問題に繋がる可能性もあります。

接続方式とサイズ

流量計を既存の配管システムに組み込むためには、「接続方式」と「配管サイズ」の適合が不可欠です。フランジ接続、ネジ接続、ウェハー接続など、様々な接続方式があり、また配管の口径も多種多様です。設置場所のスペースや既存設備の仕様に合わせて、適切な接続方式とサイズを持つ流量計を選ぶ必要があります。互換性のないものを選んでしまうと、別途アダプターが必要になったり、設置そのものが不可能になったりすることもあるため注意が必要です。

材質と耐薬品性・耐圧性

流量計が流体と直接接触する部分の「材質」は、流体の特性や使用環境に大きく左右されます。特に、腐食性の高い流体や高温・高圧の環境で使用する場合は、流量計の材質がその条件に耐えられるかを確認しなければなりません。ステンレス鋼、フッ素樹脂、セラミックスなど、様々な材質があり、それぞれ耐薬品性や耐圧性が異なります。適切な材質を選ばないと、流量計の破損や流体の漏洩、さらにはプロセス全体の安全性に関わる重大な問題を引き起こす可能性があります。

表示・出力信号と通信機能

流量計から得られたデータをどのように利用するかも重要な選定基準です。流量計本体に流量値が直接表示される「表示方法」(デジタル表示、アナログ表示)や、外部の制御システムや監視装置にデータを送るための「出力信号」の種類(4-20mA電流出力、パルス出力、Modbusなどのデジタル通信)を確認しましょう。また、複数の流量計を一元管理したり、遠隔で監視したりする場合には、「通信機能」の有無も重要になります。自社の制御システムとの連携を考慮し、必要な表示・出力・通信機能を備えた流量計を選びましょう。

コストとメンテナンス性

流量計を選定する際には、初期導入コストだけでなく、長期的な視点での「総コスト」を考慮することが大切です。流量計本体の価格はもちろんのこと、設置費用、定期的なメンテナンス費用、校正費用、そして運用にかかる電力消費なども含めて検討しましょう。また、メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。清掃や部品交換が容易な設計であるか、故障時の修理サポート体制はどうかなども確認し、長期的に見てコストパフォーマンスに配慮した流量計を選ぶことが賢明です。
窒素流量計

主要な流量計の種類と特徴・用途

流量計は、その測定原理によって多種多様な種類があります。ここでは、主要な流量計について、それぞれの原理、メリット、デメリット、そして得意な流体や用途を詳しく解説します。

電磁流量計

電磁流量計は、ファラデーの電磁誘導の法則を応用した流量計です。導電性の液体が磁界を横切る際に発生する起電力を測定することで流量を算出します。
  • 原理: 測定管内に設置されたコイルで磁界を発生させ、その中を流れる導電性液体の流速に比例して発生する電圧を電極で検出します。

  • メリット:

    • 圧力損失がほとんどなく、ポンプ負荷が小さい。

    • 広い流量範囲で高い精度を発揮しやすい方式です。

    • 可動部がないため、メンテナンスが容易です。

    • スラリーや粘性液など、固形物を含む流体や粘度の高い流体にも対応可能です。

  • デメリット:

    • 導電率が低い流体(純水、油など)やガスには使用できません。

    • 電極・ライニング材や接地条件などにより、設置環境や流体によっては選定に注意が必要です。

  • 得意な流体・用途: 水、排水、工業用水、化学薬品、食品、飲料、スラリーなど。

超音波流量計

超音波流量計は、超音波の伝播時間差やドップラー効果を利用して流量を測定します。流体の流れの速さに応じて超音波の伝わる時間が変化する原理や、流体中の気泡や固形物からの反射波の周波数変化(ドップラー効果)を利用します。
  • 原理:

    • 伝播時間差方式: 流れの上流と下流にそれぞれ超音波を送受信するセンサーを設置し、超音波が流体を伝わる時間差から流速を算出します。

    • ドップラー方式: 流体中の気泡や固形物などからの反射波の周波数変化(ドップラー効果)を検出し、流速を算出します。

  • メリット:

    • クランプオン型であれば非接触で測定できるため、流体を汚染せず、圧力損失もありません。

    • クランプオン型(配管の外側から取り付けるタイプ)であれば、配管を切断せずに設置が可能です。

    • 腐食性流体や高温流体、高圧流体にも対応できる場合があります。

  • デメリット:

    • 方式によっては、気泡や固形物が多い流体、または反射体が少ない流体では測定が不安定になることがあります。

    • 流体の温度変化や組成変化の影響を受けることがあります。

  • 得意な流体・用途: 水道水、工業用水、排水、化学薬品、油、ガス(一部)など。

差圧式流量計

差圧式流量計は、配管内にオリフィスプレートやベンチュリ管、ノズルなどの絞り機構を設置し、その前後で発生する圧力差(差圧)を測定することで流量を算出します。流速が速くなると圧力が下がるというベルヌーイの定理を応用した最も古典的で実績のある流量計です。
  • 原理: 流体が絞り部を通過する際に流速が増加し、静圧が減少します。この絞り前後の圧力差が流量と特定の関係にあることを利用して測定します。

  • メリット:

    • 幅広い流体(液体、気体、蒸気)に対応し、高温・高圧環境でも使用可能です。

    • 構造がシンプルで堅牢であり、実績が豊富です。

    • 標準的な方式として実績が豊富です。

  • デメリット:

    • 絞り部による恒久的な圧力損失が発生します。

    • 流量範囲が比較的狭く、低流量での精度が低下する傾向があります。

    • 設置には十分な直管長が必要です。

  • 得意な流体・用途: 水、油、ガス、蒸気など、幅広い産業分野で使用されます。

コリオリ式質量流量計

コリオリ式質量流量計は、流体が流れる測定管の振動に、流体の慣性力(コリオリ力)が作用する現象を利用して質量流量を直接測定します。
  • 原理: 測定管を一定の周波数で振動させ、その中を流体が通過する際に発生するコリオリ力によって生じる測定管の位相差やねじれを検出します。この位相差が質量流量に比例します。

  • メリット:

    • 質量流量を直接測定するため、流体の密度や粘度、温度、圧力などの物性変化に影響されにくいです。

    • 高精度な測定に適した方式です。

    • 液体の密度や濃度測定も同時に行える機種もあります。

    • 気体、液体、スラリーなど、幅広い流体に対応できる機種があります。

  • デメリット:

    • 他の流量計と比較して、一般的に大型で高価です。

    • 圧力損失が比較的大きくなることがあります。

    • 設置スペースを必要とします。

  • 得意な流体・用途: 高精度が求められる化学プラント、食品・飲料製造、医薬品製造、燃料供給、ガス充填など。

渦流量計

渦流量計は、配管内に設置された渦発生体(邪魔板)によって発生するカルマン渦の周期を利用して流量を測定します。流速が速くなると渦の発生頻度が高くなる原理を応用しています。
  • 原理: 渦発生体の下流に流体の流れと垂直な方向に周期的な渦(カルマン渦列)が発生します。この渦の発生周波数が流速に比例するため、渦を検出するセンサーで周波数を測定し、流量を算出します。

  • メリット:

    • 可動部がなく、構造がシンプルでメンテナンスが容易です。

    • 圧力損失が比較的少ないです。

    • 蒸気、ガス、液体など、幅広い流体に対応可能です。蒸気測定にもよく用いられます。

  • デメリット:

    • 低流量域では渦が発生しにくく、測定が不安定になることがあります。

    • 配管の振動や脈動の影響を受けやすい場合があります。

    • 設置には十分な直管長が必要です。

  • 得意な流体・用途: 蒸気、水、各種ガス、油など、工場やプラントでのエネルギー管理、プロセス制御。

サーマルマスフローメーター(熱式質量流量計)

サーマルマスフローメーター(熱式質量流量計)は、流体の熱量移動を利用して質量流量を測定します。加熱されたセンサーと非加熱のセンサー間の温度差、または加熱されたセンサーの冷却量から質量流量を算出します。
  • 原理:

    • 温度差検出方式: 流体中に設置されたヒーターで加熱されたセンサーと、加熱されていないセンサーの温度差を検出します。流体の質量流量が増加すると、加熱されたセンサーから奪われる熱量が増え、温度差が小さくなることを利用します。

    • 定温度差制御方式: 常に一定の温度差を保つために必要な加熱電力を測定し、質量流量を算出します。

  • メリット:

    • 低流量のガス測定に特に優れており、高精度測定に適する場合があります。

    • 可動部がなく、圧力損失がほとんどありません。

    • 防爆対応の機種も多く、危険場所での使用に適しています。

  • デメリット:

    • 主に気体測定向けで、液体測定では機種選定に注意が必要です。

    • 流体の組成変化や温度変化に影響を受けることがあります。

    • 湿りガスや凝縮性ガスでは測定が不安定になることがあります。

  • 得意な流体・用途: 微小流量のガス測定(半導体製造、分析機器)、空気、窒素、酸素、アルゴンなどの工業用ガスの流量管理。

その他の流量計

上記以外にも、特定の用途に特化した様々な流量計が存在します。
  • 面積式流量計(フロート式流量計): テーパー管内に浮子(フロート)を設置し、流体の流量に応じて浮子が上昇する位置で流量を読み取ります。構造がシンプルで安価、圧力損失も少ないため、比較的小流量の液体やガスの簡易的な流量測定に広く用いられます。

  • 容積式流量計: 測定室に一定容積の流体を交互に充填・排出する動作を繰り返し、その回数から流量を測定します。高精度で、粘性流体や高圧流体の測定に適していますが、可動部があるためメンテナンスが必要です。

  • タービン流量計: 配管内に設置されたタービン(羽根車)が流体の流れによって回転し、その回転数から流量を測定します。比較的広い流量範囲で高い精度を発揮し、液体やガスの測定に用いられますが、可動部があるため異物に弱く、粘性流体には不向きです。

これらの流量計も、特定の条件や用途においては適した選択肢となり得ます。
流量計イメージ

【AXEL掲載品】流量計 選定表で具体的な製品をチェック

これまでに流量計の種類や選定のポイントについて解説してきましたが、ここでは実際にアズワンのAXELで取り扱われている製品の一部を例に、具体的な流量計の仕様を見ていきましょう。実際の製品情報に触れることで、これまでの知識がより明確なイメージへと繋がるはずです。
ここでは、AXELで掲載されている様々な流量計の中から、掲載製品の一例を比較表形式でご紹介します。ご自身の用途や測定条件に照らし合わせながら、適した製品を見つけるための参考にしてください。
横にスクロールできます
選定項目 2-941-01 64-4260-29 63-5489-68 64-7988-79 64-6739-57
画像 ガス流量計(PC製・バルブ付き) 樹脂製フローメータ MODEL RK20T SERIES 小型高精度フローメーター デジタル液体流量計 デジタル流量計
商品名 ガス流量計(PC製・バルブ付き) 樹脂製フローメータ MODEL RK20T SERIES 小型高精度フローメーター デジタル液体流量計 デジタル流量計
測定対象・適用流体 測定対象:AIR AIR/N2 AIR/N2 アドブルー(尿素水)、水、石油ベースの液体、水性薬品、塩素系溶剤 デジタル仕様/フィルター付
流量範囲・最大流量 0.5~5L/min 最大流量:0.5L/MIN 最大流量:1L/min 10~100L/分 1~30L/min
接続・接続サイズ Rc1/8 Rc1/4 1/8"Rc 1"NPT R3/8×RC3/8
圧力条件 耐圧:0.6MPa 流体や流量等の諸条件により多数のバリエーション 使用圧力:1Mpa 最大圧力:2MPa 最高使用圧力:7MPa
バルブ・表示・設置等 流量調節バルブが付属/取り付け時に表面の飛び出しが少なくなるようなデザイン バルブ:あり/小型軽量の樹脂製フローメータ バルブ:なし/パネル取付用途にも使用可能 大型LCDディスプレイ/測定単位はリットル 最少単位:0.001L/全長:211mm

選定表の見方と活用ポイント

  • 品番(AXEL品番): 製品を特定するための番号です。AXELサイトで検索する際に利用できます。

  • 測定対象・適用流体: どのような流体(気体、液体、具体的な種類)の測定に適しているかを示します。

  • 流量計の種類・構造: 前述の「主要な流量計の種類」で解説した、どの原理に基づいているかを示します。

  • 流量範囲・最大流量: 測定可能な流量の下限から上限までの範囲です。用途に必要な流量範囲を満たしているか確認しましょう。

  • 接続・接続サイズ: 配管への接続方法とサイズです。既存の配管システムに適合するかを確認してください。

  • バルブ・表示・設置等の掲載表現: 流量調節バルブの有無、表示方法(デジタル/アナログ)、設置に関する特徴など、製品固有の機能や特性が記載されています。

この選定表はあくまで一部の例ですが、実際の製品情報を見ることで、流量計の選定に必要な要素がより具体的にイメージできたのではないでしょうか。詳細な仕様や他の製品については、AXELのウェブサイトでさらに多くの情報をご覧いただけます。
排水流量計

用途別!流量計の選び方アドバイス

流量計の選定では、測定対象の流体や環境条件に加えて、具体的な「用途」も重要な判断基準となります。ここでは、代表的な用途における流量計の選び方とポイントを解説します。

クリーンルームでのガス流量管理

クリーンルームでは、微細な塵や汚染物質の混入を避けるため、高精度で、清浄性を損なわない測定が求められます。特に半導体製造や医薬品製造プロセスでは、微量なガス流量を安定して管理することが不可欠です。
このような環境では、主に以下のような流量計が適しています。
  • サーマルマスフローメーター(熱式質量流量計): ガスの温度変化を利用して質量流量を直接測定するため、圧力や温度変動の影響を受けにくく、高精度な微量流量測定に適しています。可動部がないタイプが多く、クリーン環境に適しています。

  • 一部の超音波流量計: 配管の外側から測定できるクランプオン型であれば、流体と接触しないため、汚染のリスクを最小限に抑えられます。ただし、ガスの種類や流量範囲によっては測定精度に限界があるため、選定時には注意が必要です。

重要なのは、流量計の材質がクリーン度を損なわないこと、そしてプロセスガスに合わせた耐腐食性や安全性を確保することです。

化学プラントでの液体流量管理

化学プラントでは、腐食性のある酸やアルカリ、高粘度の液体、高温・高圧といった過酷な条件下で、正確かつ安全に流量を管理する必要があります。
この用途では、主に以下の流量計が推奨されます。
  • 電磁流量計: 導電性の液体であれば、配管内を遮るものがなく、圧力損失が非常に少ないため、スラリーや腐食性液体の測定に適する場合があります。ライニング材の選定により、幅広い薬品に対応可能です。

  • コリオリ式質量流量計: 流体の質量流量を直接測定するため、密度や粘度の変化に影響されにくく、高精度な測定が可能です。特に高粘度液体や、密度が変動する流体の測定に適しています。ただし、設置スペースやコストが高くなる傾向があります。

選定の際は、流体の化学的性質(腐食性)、温度、圧力、粘度を考慮し、流量計の接液部材質(例:PTFE、ハステロイなど)を慎重に選ぶことが重要です。

水道・排水管理

水道や排水の管理では、大流量の測定、設置の容易さ、そして異物や汚れに対する耐性が求められます。コストパフォーマンスも重要な要素です。
この分野でよく用いられるのは、以下の流量計です。
  • 超音波流量計: 配管を切断せずに外側から設置できるクランプオン型であれば、工事が簡単でコストを抑えられます。また、流体と非接触のため、接液部の汚損リスクを抑えやすいというメリットがあります。ただし気泡や濁りの影響には注意が必要です。大口径配管の測定にも適しています。

  • 電磁流量計: 導電性の水や排水の測定に非常に有効です。圧力損失が少なく、固形物を含む流体でも詰まりにくい構造のため、下水処理施設などで広く利用されています。

選定時には、配管の口径、測定流量範囲、そして設置環境(屋外・屋内、電源の有無など)を考慮し、長期的な安定稼働とメンテナンスのしやすさを重視することがポイントです。
工場点検タブレット

まとめ:あなたに最適な流量計を見つけよう

この記事では、流量計の基本的な種類から、選定の際に考慮すべき重要項目、そして具体的な製品例まで、幅広く解説してきました。様々な情報に触れ、「結局どれを選べばいいの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、重要なのは、すべての流量計が万能ではないということです。
あなたの用途や測定対象の流体、環境条件によって、適した流量計の候補を絞り込めます。今回ご紹介した「流量計選定の前に確認すべき重要項目」や「主要な流量計の種類と特徴・用途」を参考に、まずはご自身の状況を整理してみましょう。
そして、最終的には「【AXEL掲載品】流量計 選定表」のような具体的な製品情報や、専門家への相談も有効な手段です。この記事が、あなたの流量計選びの羅針盤となり、最適な一台を見つける一助となれば幸いです。適切な流量計を選定し、生産効率の向上や品質管理の徹底につなげてください。
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