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労働安全衛生規則の改正に伴う保護手袋の選び方
労働安全衛生規則等の一部を改正する省令について
労働安全衛生規則等の一部を改正する省令について / 用語の説明 / 化学物質対策用保護手袋の選び方 / 保護手袋の耐薬品性の調べ方 / オススメの商品
2022年5月31日に「労働安全衛生規則等の一部を改正する省令」が公布及び、施行されました。
昨今の日本国内の労働災害発生状況は、未規制の化学物質による健康被害が8割を占め、中にはがん等の重篤な健康被害の事例も報告されています。
これらを踏まえ、改めて労働者への化学物質取扱いの危険性・有害性周知やリスクアセスメントの実施と対策が重要視されています。
本法改正は「化学物質の自律的な管理」を念頭に置いた、新たな化学物質の管理体制を導入することを目的とした内容となっております。
保護手袋においては、事業者が健康に障害を起こし得る化学物質の情報を基にリスクアセスメントを実施し、結果に基づいた適切な保護手袋の着用が義務化となりました。
①健康障害*1を起こすおそれのあることが明らかな物質*2を製造し、又は取り扱う業務に従事する労働者
→保護眼鏡、不浸透性*3の保護衣、保護手袋又は履物等適切な保護具を使用する
②健康障害を起こすおそれがないことが明らかなもの以外の物質を製造し、又は取り扱う業務に従事する労働者
→保護眼鏡、不浸透性の保護衣、保護手袋又は履物等適切な保護具を使用する
昨今の日本国内の労働災害発生状況は、未規制の化学物質による健康被害が8割を占め、中にはがん等の重篤な健康被害の事例も報告されています。
これらを踏まえ、改めて労働者への化学物質取扱いの危険性・有害性周知やリスクアセスメントの実施と対策が重要視されています。
本法改正は「化学物質の自律的な管理」を念頭に置いた、新たな化学物質の管理体制を導入することを目的とした内容となっております。
保護手袋においては、事業者が健康に障害を起こし得る化学物質の情報を基にリスクアセスメントを実施し、結果に基づいた適切な保護手袋の着用が義務化となりました。
①健康障害*1を起こすおそれのあることが明らかな物質*2を製造し、又は取り扱う業務に従事する労働者
→保護眼鏡、不浸透性*3の保護衣、保護手袋又は履物等適切な保護具を使用する

→保護眼鏡、不浸透性の保護衣、保護手袋又は履物等適切な保護具を使用する

用語の説明
労働安全衛生規則等の一部を改正する省令について / 用語の説明 / 化学物質対策用保護手袋の選び方 / 保護手袋の耐薬品性の調べ方 / オススメの商品*1 健康障害
●皮膚腐食性、皮膚刺激性、皮膚感作性、経皮吸収により健康障害を引き起こしうる有害性を指します。*2 健康障害を起こすおそれのあることが明らかな物質
●SDS等に記載された有害性情報のうち「皮膚腐食性・刺激性」、「眼に対する重篤な損傷性・眼刺激性」及び「呼吸器感作性又は皮膚感作性」のいずれかで区分1に分類されているもの及び別途示すものが含まれるとされています。*3 不浸透性
●不浸透性とは、JIS T 8116 : 2005*4において、「透過*5」しないこと及び「浸透*6」しないことをいずれも含むものとされています。*4 JIS T 8116 : 2005
●JIS T 8116 : 2005とは、化学防護手袋について規定する規格です。*5 透過
●透過とは、化学物質が分子レベルで(気体として)手袋素材を通過することをいいます。手袋素材を通過した化学物質の分子が手に到達し、経皮吸収されるおそれがあります。*6 浸透
●浸透とは、水や薬品がゴムから染み込み、手(皮膚)に到達することをいいます。直接的な薬傷に繋がるケースもあり、十分な注意が必要です。JIS T 8116:2005
この規格は、酸・アルカリ・有機溶剤などの化学物質を取り扱う際に着用し、化学物質の透過及び浸透の防止を目的として使用する手袋について規定しています。手袋に気泡、変形、キズなどの欠陥がないこと、皮膚に有害な影響がないこと等の基本的な品質に加え、化学物質に対する性能について規定しています。耐透過性
JIS T 8030に基づき、化学物質が材料及び縫合部に吸収され、裏側に透過するまでの時間を測定します。(クラス6 が最も耐透過性に優れる)
破過時間(分) | >10 | >30 | >60 | >120 | >240 | >480 |
クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
耐浸透性
JIS Z 4810に基づき、手袋の縫合部や材料自体の隙間から水が通り抜けるかを試験します(水密性試験)。AQLという抜取検査方法によって、より多くのサンプルを試験し、合格すれば高いクラスに分類されます。(クラス1が最も厳しい)
AQL | 4.0 | 2.5 | 1.5 | 0.65 |
クラス | 4 | 3 | 2 | 1 |
化学物質対策用保護手袋の選び方
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化学物質のリスクアセスメントを実施し、代替薬品の検討や作業内容・設備の見直しを踏まえ、その上で化学物質との直接接触の可能性がある作業を行う場合は、適切な保護手袋を身に着けなければなりません。
特に「健康障害を起こすおそれのある化学物質」を直接取り扱う場合には、「不浸透性の保護手袋」の着用が必要となります。
そのために必要な、法改正に則った最適な手袋を選定する方法をご紹介いたします。
以下のフローチャートを参考に、安全に使用できる保護手袋を選定しましょう。
特に「健康障害を起こすおそれのある化学物質」を直接取り扱う場合には、「不浸透性の保護手袋」の着用が必要となります。
そのために必要な、法改正に則った最適な手袋を選定する方法をご紹介いたします。
以下のフローチャートを参考に、安全に使用できる保護手袋を選定しましょう。

保護手袋の耐薬品性の調べ方
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適切な保護手袋を選定する上で、以下の2つのポイントが重要になります。
①薬品によって劣化しにくい手袋(浸透防止)であること
②耐透過性を有する化学防護手袋であること
劣化しにくい手袋であることを判断する方法や、化学防護手袋の耐透過性を調べる方法として、耐薬品性検索アプリ「ホゴスル」またはダイヤゴムHP上で各手袋の試験データを確認することができます。 「ホゴスル」とはダイヤゴムが開発したダイローブの膨潤倍率や耐透過性を検索できるアプリで、化学物質名またはCAS番号を入力いただくと、化学物質に応じたダイローブの試験データが一覧表示されます。 ホゴスル内の「膨潤」が耐溶剤面積膨潤倍率表、「透過JIS」が耐透過性試験結果にそれぞれ対応します。 各化学物質とダイローブの組み合わせを確認し、用途に応じた適切な手袋を選びましょう。 https://hogosuru.dailove.com
耐溶剤面積膨潤倍率表と耐透過性試験結果は弊社ホームページでもご確認いただけます。
https://www.dailove.com/magnification_table.html
https://www.dailove.com/permeation_resistance.html
①薬品によって劣化しにくい手袋(浸透防止)であること
②耐透過性を有する化学防護手袋であること
劣化しにくい手袋であることを判断する方法や、化学防護手袋の耐透過性を調べる方法として、耐薬品性検索アプリ「ホゴスル」またはダイヤゴムHP上で各手袋の試験データを確認することができます。 「ホゴスル」とはダイヤゴムが開発したダイローブの膨潤倍率や耐透過性を検索できるアプリで、化学物質名またはCAS番号を入力いただくと、化学物質に応じたダイローブの試験データが一覧表示されます。 ホゴスル内の「膨潤」が耐溶剤面積膨潤倍率表、「透過JIS」が耐透過性試験結果にそれぞれ対応します。 各化学物質とダイローブの組み合わせを確認し、用途に応じた適切な手袋を選びましょう。 https://hogosuru.dailove.com
耐溶剤面積膨潤倍率表と耐透過性試験結果は弊社ホームページでもご確認いただけます。
https://www.dailove.com/magnification_table.html
https://www.dailove.com/permeation_resistance.html
オススメの商品
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ダイローブバリュー 耐油・耐薬品手袋YN5011
トルエン、キシレン、ベンゼン、アセトニトリル、酢酸エチルなどの薬品を使用した軽作業向けニトリル手袋。
※使用物質に対する耐透過データを事前に個別確認いただくこと
詳細はこちら
※使用物質に対する耐透過データを事前に個別確認いただくこと