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口腔ケアについて学ぼう!

介護の現場でも重要な「口腔ケア」とは

口腔ケアとは、一般的に「口を清潔に保つこと」だと思われがちですが、実は口だけでなく体全体を健康に保つために必要なケアとなります。
日本の高齢者の死因の第3位に肺炎が挙げられており、70歳以上の肺炎の多くは誤嚥性肺炎によるものとされています。
誤嚥性肺炎発症に関係することとして口腔内の細菌だけでなく、誤嚥や低栄養が関与しているといわれています。
誤嚥性肺炎の予防法として有効とされる口腔ケアは口腔内細菌のコントロールを目的とされており、口腔内を良い状態に保つことで、自分の口から食べる楽しみを持続できたり、認知機能の向上の役割としても注目されています。

上記したように口腔ケアは、高齢者が多い介護の現場ではとても重要なケアのひとつとなっています。
目的やチェックポイントを抑え、介護の際にはしっかりと実施していきましょう。

口腔ケアの目的

口腔ケアの目的としては、以下の3つが主に挙げられます。

①誤嚥性肺炎の予防

口腔内の汚れや、細菌を減らすことで、高齢者の誤嚥性肺炎の予防につながります。
誤嚥性肺炎のイメージ

②口腔疾患の予防

口腔ケアをすることにより口内炎や虫歯・歯周病、口臭などの口腔疾患も予防できます。
口臭、虫歯のイメージ

③生活の質(QOL)の向上

自分の口で食べられることは、身体と心が健康であるために大切なことで、廃用症候群の予防になると言われています。
食事のイメージ
目的をしっかり理解することで、口腔ケアが介護の現場でどれだけ大切かはご理解いただけたかと思います。
それでは次に介護の現場で口腔ケアを行う場合の重要なチェックポイントを見ていきましょう。

口腔ケアのチェックポイント

介護の現場で口腔ケアを行う場合、下記のチェックポイントが重要となってきます。
1.口臭・乾燥はないか?
2.出血・痛み・腫れなどはないか?
3.味覚や舌の知覚異常はないか?
4.舌とあごの動き方はおかしくないか?
少しでもこれらの項目に覚えがある場合はすぐに対応が必要です。
また、下記のような点も口腔ケアを行う上で知っておいたほうがよいでしょう。

■口腔ケアと発熱の関係

しっかり口腔ケアをすることで、肺炎の発症が40%減少、また、肺炎による死亡率も半減するといわれています。
インフルエンザの予防にもなります。

■口にも廃用症候群がある

口の機能も、使わないと衰えていきます。
これはよく高齢者にありがちなのですが、かまなくてよいやわらかい物ばかり食べるなど、口をあまり動かさないでいると頬、口びる、舌などの力が弱まります。

■窒息の予防にもなる

口腔機能が低下している人、特に高齢者は窒息を起こしやすくなります。
口の体操やリハビリを続けると、舌や口の周りの筋肉がよく動くようになり、唾液も出るようになるので、食べ物が飲み込みやすくなります。

窒息は死に至ることもあるので、介護の現場では特に注意が必要です。

■転倒予防に関係がある

しっかりした歯とかみ合わせは、身体のバランスを保つのに大変重要です。
入れ歯を入れたり治療をすることで、かみ合わせやあごが安定し、歩行の安定につながります。

■認知機能と関係がある

脳への刺激が低下すると、認知機能も低下します。
口腔ケアや会話、しっかりかむことなどが脳への刺激になります。

■低栄養を防ぐ

口腔機能の改善で、栄養の吸収が良くなるので、低栄養を防ぎ、免疫力がアップします。
介護が必要な状態(要介護状態)の悪化防止にもなります。

■口臭の原因は細菌

口の中の細菌増加が口臭の原因になります。
口腔清掃により、細菌の数を減らすことで、口臭も減少します。
(出典:東京都南多摩保健所ホームページより)

口腔ケアの目的別サポートアイテム

■湿らせる

口腔内が乾燥している場合は「保湿ジェル」などを使用し、乾いた汚れを軟らかくします。
リフレケア(口腔ケア用ジェル) はちみつ風味

リフレケア(口腔ケア用ジェル)
はちみつ風味

■口腔内のふきとり

「口腔ケアスポンジ」「歯ブラシ」「舌ブラシ」などを使用し、汚れを取り除きます。
ナビ助の口腔ケアスポンジ

ナビ助の口腔ケアスポンジ

■口腔リハビリ・マッサージ

口腔ケアリハビリ・マッサージを行い口腔機能の維持や歯周病などを予防します。
口腔ケアのためのウェットシート

口腔ケアのための
ウェットシート

■保湿と乾燥予防

仕上げに口腔内全体に保湿ジェル、スプレー等を塗布して保湿します。
口腔用ジェルうるおいキープ(オーラルプラス)

口腔用ジェルうるおいキープ
(オーラルプラス)

誤嚥性(ごえんせい)肺炎について

高齢者に多い誤ごえん嚥性肺炎(下記の症状は出ていませんか?)

誤嚥とは、唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまうことをいいます。
その食物や唾液に含まれた細菌が気管から肺に入り込むことで起こるのが誤嚥性肺炎です。
高齢者の肺炎の7割以上が誤嚥に関係していると言われています。
再発を繰り返す特徴があり、現在でも治療困難なことが多く、高齢者の主な死亡原因の1つとなっています。
症状として一番多いものは発熱ですが、元気がない、だるい、食事の時間が長い、食事中のむせ込み、唾を飲み込めないなどの症状もあります。

対策は?

誤嚥による肺炎を予防する為にも、口腔内を清潔にしておきましょう。
口腔内は細菌が繁殖しやすく、唾液に菌が付いたまま誤嚥すると、肺炎になってしまう恐れがあります。口の中が渇くとドライマウスとなって細菌が増えるので、水分をたくさん摂ることも大切です。 適切な口腔ケアにより、肺炎リスクの低減を図ることができます。

介護の現場で口腔ケアは欠かせない

口腔ケアはただ口の中や舌を綺麗にするケアではなく、誤嚥性肺炎、口腔疾患の予防や生活の質(QOL)の向上など様々な効果が期待できるケアとなります。
とくに介護の現場では近年重要視され、口腔ケアを導入される施設が増えてきています。
もし介護の事業に携わっている方で、まだ口腔ケアを導入されていらっしゃらないのであれば、ぜひご検討いただければと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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