重力制御装置 Gravite®

重力制御装置

ラボの中で生まれた小さな宇宙、
宇宙での研究をより身近に実現。

重力制御装置 Gravite®

回転により重力の方向を変えることのできる装置(クリノスタット)は、重力生物学の実験手段として百数十年以上前から利用され、主に植物の重力による影響などの研究に使われてきました.
再生医療の幹細胞を未分化大量培養するための道具「Gravite®」(グラビテ: 重力制御装置)について紹介します(下図)。原理を説明します。重力は、地上では常に試料の下方向にかかっていますが、試料を上下逆さまにした場合、重力に対して逆さまの重力(-1 G)がかかります。よって試料にかかる重力の和は±0 G となります。また、試料を直交する2 軸まわりに回転させると三次元的に回転させることができます。コンピュータを使って正確に回転制御を行うことで、360°全方位に重力が分散し、重力ベクトルを時間平均として宇宙ステーションと同じ10-3 G の微小重力環境を作り出すことが可能になります。この装置を用いると幹細胞を未分化の状態で大量培養が可能になります。
 当時、ヒトが宇宙に滞在すると筋が萎縮し、骨密度が低下する点に着目し、細胞の分化が抑制される微小重力の特徴を活かして細胞を培養できる重力制御装置を開発しました。2016年3 月に「Gravite®」はNASA に納品し、そこで宇宙実験の研究用に使うことになっているものです。

性能・特徴

1:模擬微小重力環境(宇宙ステーション内10-3Gの環境)

直行二軸のまわりに試料を360°回転させ、重力ベクトルを全方位に分散させることで実現

2:過重力環境

単軸回転による遠心力を利用し、2~3Gの過重力環境を実現

3:重力モニタリング

加速センターにより重力をリアルタイムにモニタリング

4:細胞培養環境

細胞培養を行うCO2インキュベータ内の気温37℃、湿度95%という環境下でも設置できる仕様を実現

お問い合わせ