ビーカーくんとそのなかまたち

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ここからは、WinWingインタビュー記事では収まりきらなかった部分をこっそり公開!
秘められたキャラクターの秘密やお二人のプライベートまで、盛りだくさんの内容です。
ぜひお楽しみください。

  • --最初はイベントなどで、奥さんのクラフト販売のお手伝いしておられたんですよね。なぜ自分でもキャラを描こうと思ったんですか。
  • 奥様: 最初は会場設営や会計など、私が作ったクラフトを販売するイベントでサポート係として手伝ってもらうだけだったんです。
  • うえたに: 手伝っているうちにサポートだけじゃつまらなくて。「何か描いてグッズでも作ってみようかな」と思い立って。じゃあ何を描こうかな、と思った時に、真っ先に頭に浮かんだのが仕事でいつも使っている実験器具。それで最初10種類ぐらいのキャラクターを考えて、シールとポストカードを制作し、奥さんの販売ブースの片隅に置いたのが最初でした。
  • --売り場の面積はすぐに逆転したんですか。
  • うえたに: 1年半ぐらいでビーカーくんグッズが半分以上を占めるまでになりました。スペースの半分以上をビーカーくん関連のグッズが占めるようになると、グッズの発注作業や調整を奥さんにやってもらわないと間に合わなくなってきて……。この頃はまだ会社員として仕事をしていたので、奥さんに任せっぱなしでした。
  • 奥様: 任されてもキャラクラーの特徴や色が分からなくて。グッズ展開のイメージも膨らまなくて結局彼に聞きながらやっていました。絵だけもらっても色も分からないし、展開のイメージもわかなくて。結局聞きながらやってましたね。まぁ、今もよく分からないんですけど(笑)
  • --会社勤めを辞め、イラスト一本で、と決意したのはいつ頃ですか。
  • うえたに: 2年半~3年程度は、昼は会社に勤めて、夜はビーカーくんを描くという感じでした。もともとイラストを本業でやるつもりは全然なかったんですが、書籍化が決まった時に決心しました。
  • 奥様: 書籍出るなら会社辞めても大丈夫じゃないの?と思いました。それまで会社員なので、顔出しNGでなんか隠れながらやってたんです。せっかく絵を描くなら、もっと前に出てやれば良いと思っていたので賛成しました。
  • うえたに: 「はよ会社辞めろ~」みたいな感じで結構ノリノリでしたけどね(笑)
  • 奥様:そんなことないやん!でも、どちらかというと私の方が辞めても良いよという感じでした。彼の方が最後まで悩んでましたね。
  • うえたに: でも会社勤めを辞めて本当に良かったですね。好きなことだけでやっていけるのは、本当に幸せなことですし、楽しいです。改めて、自分は絵を描くのが本当に好きなんだと気づきました。
  • --新しい実験器具や研究の進化については、どうやって情報を得ているのですか。
  • うえたに: 最新情報はネットを見れば手に入りますし、大学や大学院、さらには会社員時代の研究室の友人に会った時に、「最近こういう研究分野がアツいらしい」とか「今はこんな実験をしている」といった話をします。実は今日ここに来たのはとてもテンションが上がっています。器具がいっぱいあって。すごいですね。
  • --実験器具や科学技術の未来について、感じるところはありますか。
  • うえたに: 『ビーカーくんとその仲間たち』のイラストを描くことを本業にすることになってからの方が、研究のトレンドや実験器具について詳しくなった気がします。研究員時代は、自分が使用する器具は限られますし、自分が関連する分野の研究しか興味がなかったんです。しかし、今は自分には専門外の生物や物理学、地学系の研究などにも興味を持つようになりました。今は化学系の実験器具のキャラクターが多いですが、今後は地学系や生物系の実験器具がキャラクターとなって登場するかもしれません。
  • --今まで描いてきた中で一番思い出深いキャラクターはありますか。
  • うえたに: やはり一番思い出深いのはビーカーくんです。私的に意外なのが、ナスフラスコくん。自分の中ではめっちゃかわいく描けたんですが、まったく売れない(笑)。嫁さんもカワイイと言ってくれて、かなり自信があったんですが、全然売れないんですよねぇ……。
  • 奥様: かわいいんですよ、本当に。でも、よくよく聞くと相当マニアックな器具らしくて。お客さまの多くが、自分にとって身近な実験器具のグッズを購入されるようなんです。ナスフラスコを使う人は少ないようです。
  • うえたに: 『電子天秤についてる水準器の中の気泡くん』というキャラクターがいるんですけど(笑)。いつも水平ずれてるんですよ(笑)。逆にこれは、最初思っていた以上にめちゃくちゃ人気があるんです。
  • 奥様: 最初、意味が分からなくて「これは絶対要らん」って言いました(笑)。でも、これは理系の人が見るとときめくそうで……。
  • うえたに: 「そうそう、なぜかいつも水平ちゃうねんなー」って喜んでもらえるのがこのキャラ。実は初めての書籍化のきっかけをくれた出版社の人が理系だったんです。この『電子天秤についてる水準器の中の気泡くん』を見て好きになってくれたのが、きっかけで書籍出しませんかという連絡をいただいたんです。この気泡くんこそが、書籍化実現の立役者なんですよ。
  • --キャラの顔を見ると男の子と女の子があるようですが、性別はどのように決めているんですか。
  • うえたに: 感覚で決めている……ということにしていますが、実は私が女の子の顔を描くのが苦手みたいで。女の子の顔を描いて「このキャラは女の子にしたい」と言っても、「全然かわいくない」って奥さんからはNGばかりなんです。
  • 奥様: どれもかわいくないので、女の子は描けないのかな、と(笑)
  • うえたに: もう最近は萎縮しているので、最初から男の子の顔にして無難にOKを取りにってしまう自分がいますからね(笑)
  • 奥様: 全体的にシンプルなイラストにするはずが、細かく描き込みはじめてゴテゴテしてしまい、NGを出すこともあります。
  • うえたに: 理系なのできちんと描き込みたいという想いがあるんですよ。
  • 奥様: 実験器具の形にこだわるのは良いんですが、顔はこだわるほどにかわいくなくなっていくから(笑)
  • --休みの日は何をしていますか。
  • 奥様: 以前2人で「今は休みの日ってないよね」と話したことがあります。子どもの世話をしている時が休み、という感じですね。土曜や日曜はイベントが多いですし。
  • うえたに: サラリーマン時代とは大きく変わりましたが、結構馴染んでます。特に苦ではありませんが、休みの日を作らないといけないな、とは思っています。
  • 奥様: ただ、会社勤めの時から平日は会社、平日の夜と土曜や日曜はビーカーくんの仕事をしていたので、当時からずっと休みがないのが普通なんですよね(笑)
  • --最後に、夢や希望があれば教えてください。
  • うえたに: 子どもたちにとって、ビーカーくんが理科や化学を好きになってくれるきっかけになれば嬉しいですね。最大の夢は、ビーカーくんをきっかけに理系の学問に興味を持って、いつかノーベル賞を取るような人が育ってくれたら最高です。
  • 奥様:私たちにも子どもが生まれたので、やはり子どもたちに向けた取り組みにも挑戦してみたいですね。そういった意味では、絵本出版はその第一歩と言えます。子どもたちの反響が今から楽しみです。
  • --本日はどうもありがとうございました!