作業者衛生
食品事業者における従事者の衛生管理と衛生意識の向上は、安全で高品質な食品を製造するために最も重要な事柄です。
作業者が日々品質向上の意識を持ち、創意工夫を行うことによって、清潔で衛生的な環境の基礎ができあがります。
以下に作業者が行うべき日常・定期的な留意事項を挙げていきましょう。
作業服(ユニフォーム)・身だしなみ

1
- 作業着
- 常に清潔で衛生的な作業着を着用。
汚れ、破れ、ほつれに注意。体毛などが落ちない構造のものがおすすめです。
2
- マスク
- つばなどが入らないようにマスクを着用。鼻まで覆うものを着用しましょう。
3
- 手袋・腕カバー
- 異物混入対策(色つき、破れにくいなど)手袋や、食品衛生法適合品がおすすめ。
製造工程や食材が変わる際は新しい手袋を着用。
4
- 帽子・キャップ
- 髪の毛が製造ラインや食品に混入しないようにキャップをかぶる。
髪の毛はキャップの中にすべて入れる。
5
- 毛髪・埃除去
- ほこりや髪の毛などを工場内に持ち込まないために粘着ローラーを使用。
エアシャワーや取るミング®などを併用することで、より工場内への
ほこりなどの持ち込みを防止。時間や順番(上から下にローラーをかける)を決め、鏡を見てチェックしながら行う。
6
- 装飾品
- 指輪やピアスなどの装飾品・腕時計・ヘアピン・安全ピンなど私物の持ち込みは異物混入につながるため禁止。
7
- 長靴・シューズ
- 工場内では専用の靴を用意し、工場外の靴から履きかえる。
従事者は、服装はもちろんのこと、常に健康管理に注意し、心身ともに健康な状態で作業を行うことが重要です。
従事者に次の症状がある場合は、勤務を控える、もしくは食品取扱いの作業に従事させず、医師の診断を受けさせなければなりません。
黄疸、下痢、腹痛、発熱、発熱を伴う喉の痛み、火傷や切傷、耳・目・鼻からの病的分泌、吐き気等。
食品取扱作業中は、手または食品を取り扱う器具で髪・鼻・口・耳に触れないようにし、
痰・唾を吐いたり、防護されていない食品上でくしゃみや咳をしないようにします。
また、所定場所以外での飲食や喫煙、また更衣をおこなってはいけません。
製造動線および清潔区域、汚染区域を常に明確に把握し、交差汚染を起こさないよう注意します。
作業室入室前に~手洗い編~

手洗いが必要な状況
- 作業室入室・作業開始前
- 汚染区域から清掃区域へ移動時
- 直接食品に触れる前と触れた後(特に生の食品や汚染された食材に触れる前後)
- 作業工程の変更時
- 休憩やトイレの後など、作業空間から外部へ出た後
手洗い方法と推奨用具


消毒石鹸を取り、肘の下までまんべんなくもみ洗いします。
作業室入室時について~異物混入対策~
一見キレイに見える作業服やUV(紫外線)殺菌済みの作業着・ユニフォームを着用しても、異物などが作業室内に混入しないとは言い切れません。
作業室入室前には下記も行い、異物混入防止に努めましょう。

粘着ローラー
作業衣に付いたホコリ・毛髪は粘着ローラーで除去します。背中など1人では除去できない箇所は2人1組で確認しながら行なうか、柄の長いローラーを使用します。鏡を見ながら、上から順番にローラーをかけるのがおすすめです。
電動吸引型の毛髪除去器もあります。

エアシャワー
汚染区から清潔区への移動に際し、交差汚染を防ぐためには、出入口の管理が重要です。
清潔区に外部からのホコリ等を持ち込まないよう、粘着ローラーでホコリを除去した後、
エアシャワーで徹底除去します。靴底を洗浄できるタイプもあります。

靴底洗浄
汚染区から清潔区に移動する際、靴底の汚れは完全に落とすべきです。 はがして使用する粘着マット、薬剤を注入する消毒マット、凸凹のある靴底も洗浄できる自動靴底洗浄機などを利用すると異物混入・交差汚染の防止に役立ちます。











